仔犬の誕生から刷り込み時期までの含蓄を語ります。
仔犬の誕生
 仔犬は63日(交配から子犬の誕生までの期間)の妊娠期間をへて誕生します。
訓練は誕生の63日前から始まります。
成功する訓練は種雄と台雌の正しい選択に依存します。
雌犬をいつ交配していつ子犬が生まれるか(じゅうようなじきです)計画する事は非常に大事な事です。
僕の理想としては仔犬が3ヶ月令になった時点で9月頃が稲の収穫も終わり気候も涼しくなって春繁殖した幼鳥も居るのでこの時期が最適と考えます。
6月1日に生まれた子犬は9月1日で3ヶ月令を迎え、狩猟解禁まで野生鳥による本格的な訓練が十分出来るのです。
 子犬は、耳が聞こえずそして目が見えない状態で生まれます。生まれた直後に、本能が子犬に乳首の位置を突き止めさせ、乳を飲み始めさせます。
 この複雑で理解の難しい本能的行動をいくつかの「遺伝的相互作用(いでんてきそうごさよう)」に分解できます。
「遺伝的相互作用」は周囲の特殊状況がきっかけとなって活動を開始する動力源とも言うべき概念です。
このきっかけ「鍵となる刺激」と呼び、それが錠前を開け「遺伝的相互作用(ひじょうにだいじなさよう)」が開放されます。
特定の神経中枢には捌け口を求めるエネルギーが溜まっていて「遺伝的相互作用」が働き出すのは、このエネルギーです。
 一方別の中枢がこのエネルギーの働きを抑制されていて、「鍵となる刺激」が与えられるとこの抑制は取り除かれます。
エネルギーが溜まりすぎると強い緊張状態を作りだし、遂には「鍵となる刺激」が与えられなくても放出されるようになります。
こうなると。正常なら反応を示さないような極微量の「鍵となる刺激」にも反応が起こり刺激の敷居が低くなります。
これがひどくなると「鍵となる刺激」が存在しなくてもエネルギーが発散され、「遺伝的相互作用」が何ら意味の無い形で発現します。
この状態を「虚空反応」といいます。
例えば、円錐形をして毛の無い乳首は仔犬にとっては「鍵となる刺激」です。
それに触れると「遺伝的相互作用」が発動し、乳首を口に含む動作が現れ、これこそが生れたばかりの子犬にとっては適切な行動なのです。
 この口に含む動作が次の「鍵となる刺激」となり、舌で乳首を揉みながら乳を吸う行為を発動させます。
若し、この状態にある仔犬を母親から離し暫く待つと、「虚空反応(きょくうはんのう)」が見られ、仔犬は乳首を捕まえたがっているように口を開け、口を動かせ乳を吸っている動作を見せます。
エネルギーが溜まりすぎて、通常の抑制が取り払われてしまったのです。
こうなってくると刺激の敷居が低くなったため、以前見向きもしなかったものも吸うようになってしまいます。
授乳を受けている最中の仔犬を取り上げ、指を差し出しても吸おうとしないが、睡眠から目覚めた時は指に吸い付いてくるのが一例です。
これはほんの一例ですが、ブリーダーの才覚や飼育環境等により仔犬は、何時の間にか悪癖が刷り込まれていくのです。
 子犬の目は約13日で開きますが耳は実際にはふさがっています、それで第4週目の初めまで聞くことができません。
 第4週令で子犬は這うよりもむしろ歩き始めて排便するために巣を離れます。
自分の巣を探検し始め、あらゆる奇妙なものに引きつけられ近づいて調査すると同時に、子犬はお互いに遊び始めます。信じられないことに、最も早い子犬は学ぶためにいくらかの実際の性癖を現しています
 子犬の発達において第4週は最も重要(ほんとうにじゅうようです)です、
すべてが一度に起こり始めます。相対的に不活発なものから素早く学ぶ期間への変化は突然に起こります。
そして週の終わりまでに仔犬は明らかな赤ちゃんから小さな犬へと発達します。
すべての感覚機能は現在機能して子犬は急速にその環境を知る様になっています。
子犬の知力と感情は、この24時間以内(かんきょうにちゅうい)に作用し始めます。
犬科の心理学に取り組む科学者は、第4週の間に子犬からその母犬の注意を奪うと永久的な感情傷害を引き起こしかねないと結論を下しています。
 たった一週間遅ければ適応はします!
しかし感情的に安定した犬を作には、まだ第6あるいは第7週以上同腹犬と交際する必要があります。
この週令の前に離乳させられた子犬は騒がしくそして神経質であり、神経質な状態が一生持続することがわかっています。
仔犬との接触
 第4週からは、仔犬が活動的になって母親を苛立たせ始めあまり世話をしなくなります。
この時期にパートタイムで仔犬の世話をします。
子犬の中に入って正しく理解させる時間を見つける様に努めます、仔犬の近くに座って仔犬に体中を這わせ服を引っ張らせて優しく遊びます。
 この時期に母犬が赤ん坊虐待症候群(バタード・ベイビー・シンドローム)にならない様に活動的な仔犬の攻撃から自主的に逃れる事が出来るような工夫が必要です。(例えば、仔犬の出口を高くする)
 仔犬がついてこれるようになると同時に短い散歩に遊びながら連れていきます。
年長の子供は犬の訓練のこの部分を特に楽しみます。
楽しく優しいという条件付きであれば、そうすることが非常に良いことです。
それは適度に奨励されるもので!まあ気候がよいときは1日に1回、しかし1週間に1回でもないよりはましです。
子犬たちが呼ばれたときに、人間の仲間からの楽しい時間を期待することを学習するように!このような散歩は再び遊びの時間で中断されます。
 理想は、子犬が生き物について知る事ができる様に、危害を加えに来るものがない管理された自然環境に放し飼いにしておくことです。
この状態を良く観察する事により将来残すべき子犬の選択も出来ます。
又これは、完全な自由と永久的な投獄との間の妥協という事でしょう。
しかしながら仔犬は自由に学習し、仔犬たちは、その日の一部分として犬小屋に入る事を当然のこととして学習し、大騒ぎすること無く(ひじょうにおちつく)これを受け入れます。
プレイコール(遊びの呼び戻し))
 野原を歩き回って、仔犬を呼びよせ地面に寝ころんで優しく遊びます。
仔犬は喜んで顔を激しく舐められるのでこれを守るために顔を手で覆います。
そしてほとんどすべての子犬は、より大きくより強力な誰かに飛び乗ったり一般にからかって喜びます!この役割逆転は、子犬とより年上の犬の間にもまた起こります。
成犬が子犬と遊ぶときには完全に笑い物になります。
ちょうど人間たちが彼らの子孫とするように?そのような遊びの期間が、呼ばれたときに子犬が全速力で駆けてくることを確実にします。
 この呼び戻し(コール)は、いわゆるプレイコール(あそびのよびもどし)です。
この呼び戻しは草の中での乱闘、ある極上の食物、あるいは子犬がギャロップで来るような他の理由のチャンスを意味しています。
 決して何か子犬を不愉快にすることで呼び戻しを使ってはいけません。私たちが進歩して論理的思考が明確になることを希望します。
しかし、この時点から子犬は常にそれをはっきり知ることなく、いくつかの真剣な訓練を受け始めます。